
2025.03.27
帯状疱疹ワクチン?
こんにちわ!令和7年4月から国と自治体による帯状疱疹ワクチンの接種事業が始まります。帯状疱疹って聞いたことがあるかもしれませんが、実際にどんな病気か、どんなワクチンがあるのか少し整理してみましょう。 帯状疱疹って? 帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因です。子供のころに水ぼうそうにかかった人は、実はそのウイルスが体の神経に潜んでいて、疲れたときや免疫力が落ちたときに悪さをはじめ帯状疱疹が発症します。発症するとピリピリ・チクチクした神経の痛みや水ぶくれのような症状を伴い、特に50歳以上の方は発症リスクが高くなります。この痛みがかなり強く、高齢者になるほど『帯状疱疹後神経痛』という後遺症を残すこともあり、日常生活に大きな影響を与えることがありますので出来るだけ予防したいですよね。 【帯状疱疹ワクチンの種類】そんな帯状疱疹を予防するワクチンには『ビケン(弱毒性水痘ワクチン)』と『シングリックス(グラクソスミスクライン社製)』の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。1.ビケン(弱毒性水痘ワクチン)ビケンは日本で使われている帯状疱疹ワクチンで1回の接種でOKです。接種回数:1回接種費用:2640円(公費補助あり)×1回効果:50歳以上の方で50~60%の予防効果があると言われます注意点:免疫抑制状態の方には接種できません(生ワクチンのため)2.シングリックス(不活性ワクチン)シングリックスは海外で開発されたワクチンで予防効果が高いことが特徴です。2回の接種が必要ですが、効果は非常に高いとされています。接種回数:2回接種費用:6600円(公費補助あり)×2回効果:50歳以上の方で90%以上の予防効果があると言われます特徴:免疫力が低下している方などでも接種出来ます 【どちらを選べばいいの・・・?】予算や、どれだけ高い効果を求めるかで決めるといいでしょう。次のポイントを参考にしてみてください。1.予防効果を重視するならシングリックスシングリックスは90%以上の予防効果があるため大きな安心材料になります。2.費用や手軽さを重視するならビケンビケンは1回の接種で済み、費用も2640円(公費補助あり)と比較的安価です。予防効果はシングリックスに劣りますが、50~60%は予防できるとされます。手軽に接種したい人はこちらですね。3.接種回数もポイントシングリックスは2回の通院が必要ですが、ビケンは1回で済みます。忙しい人にはビケンがいいかもしれません。 結論 高い予防効果を求める人はシングリックスを選ぶべきでしょう。手軽さや費用を気にするのであればビケンを選びましょう帯状疱疹は人によっては耐えがたい痛みや、長く続く後遺症をもたらすことがあります。そんな辛い思いをしないためにも当院では予防接種を強くおすすめします。4月からの公費補助での定期接種を活用して健康な日常を守りましょう。 国と自治体の接種助成事業 令和7年4月から『帯状疱疹ワクチン』の接種にかかる費用の助成制度が始まります。国の定期接種と、伊東市独自の接種補助があります。 ◆国の定期接種(4月に通知が届きます)◆費用:ビケン=2640円×1回 シングリックス=6600×2回対象者:・年度内に65歳になる方・60歳以上65歳未満でヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害を有する方・65歳以上5歳年齢ごと(70・75・80・85・90・95・100歳)※今年度から5年間に限る・100歳以上の方 ※今年度のみ◆伊東市の接種費用助成◆通知は届きません。接種希望する方は直接当院に予約してください。費用:国の定期接種と同額対象者:・接種日時点で50歳~64歳以下の方(伊東市に住民票がある方限定)・66歳以上の国の定期接種対象外の年齢の方※今年度から5年間に限る 【最後に】当院では事前の電話予約で接種可能です。帯状疱疹ワクチンを接種するべきかどうか迷っている方も是非お気軽にご相談ください!!