対象となる方
- 今までどおりの仕事や生活と、治療を両立させQOLを維持したい方
- なるべく残存腎機能を保ちコントロールをしていく必要がある方
- 医学的な理由で血液透析が困難な方 など
腹膜透析(Peritoneal Dialysis、略称PD)は、自身の腹膜を利用して血液を浄化する在宅透析療法で、
月に1~2回の通院で治療を受けることができます。
基本的に在宅で行うため、透析液の交換を除けば、日常生活は普段どおりに送ることができます。
たとえば、通学・就労・家事などが可能で、旅行にも支障はありません。
横山医院では通院が難しい方のために、
訪問によるCAPD(連続携行式腹膜透析)も行っていますので、お気軽にご相談ください。
日中に透析液バッグを交換する方法(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis、略称CAPD)で、朝・昼・夕方・就寝前など、生活のリズムに合わせて1日2~4回透析液を交換します。
個人差はありますが、血液透析(Hemodialysis、略称HD)に比べ、腎機能が残っている期間を長く保ち、尿が出なくなる時期を遅らせることができるとされています。
寝ている間に機械を使用して自動的に透析を行う方法(Automated Peritoneal Dialysis、略称APD)です。この治療法は、日中は自由に活動できる時間が長く確保されることを目的に開発され、生活の質を維持するのに役立ちます。フルタイムでの仕事も可能で、腹膜透析を受けている患者の約40%がAPDを利用しています。
腹膜透析は、残った腎機能を温存するために有効な治療法とされています。近年では「PDファースト」という考え方が広まりつつあり、まず腹膜透析(PD)から始め、そのメリットを最大限に活かした後に血液透析(HD)に移行する治療選択が注目されています。
当院では、腹膜透析、血液透析、腎移植といった治療選択肢について、それぞれのメリットやデメリットを詳しく説明し、患者様に最適な治療法を選んでいただけるようサポートいたします。
腹膜透析を選択された場合、まずおなかの中に透析液を注入するための「腹膜透析カテーテル」を挿入する手術が必要です。
カテーテルの出口はおなかの外に出ており、ここから透析液の出し入れを行います。
治療の流れは、透析液をおなかの中に2~4時間溜め、その後1日2~4回、交換を行います。
交換にはおおよそ10~20分程度かかりますが、それ以外の時間は特に制約なく、普段どおりの生活を送ることができます。
また、自動腹膜透析(APD)は、透析液のバッグと機械を接続し、透析液の出し入れを機械が自動で行う方法です。
交換作業が完了すると、おなかのチューブを機械から切り離し、治療は終了となります。
透析液の量や交換の回数、透析液をおなかに溜める時間などは、患者様一人ひとりの状態に合わせて医師が判断し、機械に登録されます。
当院は、腹膜透析に対応している地域でも希少なクリニックです。人工透析のベッド数は29床を確保しており、腹膜透析や、腹膜透析と人工透析を併用するハイブリッド透析など、患者様の状態に応じてスムーズに治療法を移行できます。
急変時や経過観察が必要な場合にも、入院対応が可能な有床診療所ならではの利点があります。
腎臓治療に特化した専門医や腎代替療法指導士が常に在籍しており、腹膜透析、人工透析、腎移植といった複数の治療選択肢の中から、患者様一人ひとりに最適な治療方法を提案します。
また、当院は病院との連携体制も整えており、より総合的なサポートを提供しています。
状態に応じて、訪問診療を通じて在宅腹膜透析(CAPD)の指導を行うことも可能です。患者様がご自宅で快適に治療を受けられるよう、サポート体制を整えています。
治療開始にはまず患者様の診察が必要になります。
まずはお電話またはお問い合わせフォームからご連絡ください。
TEL |
0557-35-0431
受付時間:平日8:15〜17:15 |
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患者様のご紹介については、お電話またはお問い合わせフォームより、
お気軽にご連絡いただけます。
ご連絡の際は、患者様の基本情報、病状、保険情報や介護認定の有無、
ご家族の状況などをお伺いし、
在宅診療の計画についてご相談させていただきます。